労働安全衛生法に基づき、労働者の健康確保・労働環境悪化の防止を目的として制定
(物質管理に基づく作業環境基準を制定したもので、決して使用に関する禁止・規制ではありません。)


 
 正式名称   労働安全衛生規則、及び特定化学物質等障害予防規則の一部を改正する省令
              
(エチレンオキシド追加措置の件)
  
省令施行   2001(平成13)年5月1日【1972年(昭和47)年9月30日 法律施行済】
 
 【エチレンオキシドに対して今後発生する主な事項】
  1. 使用に関して密閉設備(構造)であること〔滅菌器、消毒器の重要性の再確認〕
  2. 管理濃度:1ppm(=10分間以上の検出平均値による)〔安全値の再設定〕
    作業環境測定法に基づき】(残留ガス濃度とは用途目的が全く異なります)
  3. 作業主任者(管理者)の選任〔責任所在の明確化〕
  4. 作業記録の作成、保管〔実態の把握〕
  5. 作業環境測定(年2回の測定)〔安全の確保〕
  6. 消毒器の定期的な自主点検〔装置の継続的安全使用:NRTトータルサービスにて実施済〕
  7. 作業従事者の一般健康診断(年2回)〔健康維持管理〕
  8. 使用指定化学物質の掲示〔管理・取扱いの注意と徹底〕
  9. 『特定化学設備』に準拠した対応〔管理内容の明確化〕

 今迄遵守すべき当然の基準が、法的に具現化されただけであると思料されます。

   ※その他の主な登録物質(総数53の物質)の例
     登録物質を1つでも製造又は取扱う全ての事業所は、特化則27条に基づき作業主任者
     の選任
が義務付けられております。

   塩素
    アンモニア
    硝酸
    硫酸

   ホルムアルデヒド(ホルマリン、エフゲン等=第3類物質〔腐食性物質〕1972年既制定済)
     その他多数の化学物質が指定         


※参考:メタノール(CH3OH)5%以上の含有製剤(ホルマリン)は、
有機溶剤中毒予防規則」でも規制されております。




  正式名称  特定化学物質の環境への排出量の把握等、及び管理の改善の促進に関する法律
                  【国内PRTR法(Pollutant Release Transfer Register)】
  
管  轄    環境省
  発行日    2000(平成12)年3月30日 施行

   1992年 OECD(経済協力開発機構:先進29ヶ国加盟)にて発案
           (米国、カナダ等は加入済)

   対象として大気・水・土壌・廃棄物等への排出、移動に関する情報を登録化学物質に
    ついて
実態追跡調査及びデータの公表・把握を行うものです。
   (使用に関する規制法律ではありません

   病院・福祉施設は適用除外

  ※主な登録物質477物質:殆どの化学物質が対象)の例

    ベンゼン(軽油等のボイラー用等化石燃料)
   
メチルブロマイド(臭化メチル:モントリオール議定書会議にて2004年全廃決定)
   
ホルムアルデヒド(ホルマリン、エフゲン等)    
   
水銀                
    エチレンオキシド         
     その他多数の化学物質(米国TRI法 650品目他)



(EO−10成分中の炭酸ガス:CO2について)

    炭酸ガス(CO:化石燃料の燃焼等)   
    フロンガス(Cl:1995年より代替フロン)   
       【温室効果:炭酸ガスの3,500倍】      

    亜酸化窒素(NO:笑気ガス→麻酔用)    
       【温室効果:炭酸ガスの290倍】 
  
   

   炭酸ガスの排出量の低減・抑制策

   地球温暖化を防ぐには都市構造の改善、廃棄物の減量・再資源化(二次利用)、
   エネルギー新技術の開発、ライフスタイルの見直しが必要であります。

  
 EO−10に含まれている炭酸ガスは重化学プラント等より発生したものを
   ガス製造施設に引込み、
再資源化(二次利用)を図っています。
   
その他に、ドライアイス・清涼飲料水・消火剤・低温医療等広範囲に用いられています。
   (新たな発生要因となり得ません)




EO−10の安全性は確立されており代替殺菌剤が無く、現在も尚、ディスポ製品・
衛生材料の約80%以上がエチレンオキシドにて滅菌・殺菌されています。

ISO(国際標準化機構)及び厚生労働省でもその重要性を認め米国:FDAでも
これらの経緯を踏まえた上で、承認されている事実を考慮にすれば、
エチレンオキシドは
今後も使用中止や廃止になることはありません。


【エチレンオキシドの他製品への使用例】
エチレンオキシドは殺菌・滅菌剤の他に、多数の分野にて使用されています。

ワイシャツ(ポリエステル)、ペットボトル、エチレングリコール、アルキルエーテル
界面活性剤、有機合成顔料、合成ゴム原材料(耐油用)、ブレーキ材料
オイル原料(グリコール系)、消泡剤  他 多数

その他内容詳細につきましては弊社まで御一報下さい